HSS金物工法
木材の欠損を減らし、強度を高める。
木造建築を頑強に組み上げる上で最も重要なポイントは、金具を施工する際に柱や、梁の断面欠損を極力減らす事です。しかし、在来軸組工法では、柱と梁の仕口加工として、柱に2方向以上の彫り込み(断面欠損)が行なわれていました。その結果、各部の強度が弱まり、木造建築の揺れへの脆さが露呈したのです。
金物工法は、取付用ボルト穴の加工だけで済む為断面欠損を最小限に抑える事が可能です。更に、金具が柱や梁の内部に納まり表面に出ない為、仕上がりも大変きれいです。
HSS金物の特徴
木造建築物の良さを生かしながら、高い耐震性・環境保護・自由な設計を実現します。
在来工法に比べ、断面欠損の少ない接合部の強度は約2倍。大きな力が加わった場合でも接合部のずれを約1/10に抑え、建物自体の強度を大幅に向上させました。一般的なボルトだけの締固めではなく、HSS金物特有の突起状のホゾがしっかりと木材にかかり固定される為、木材と金物の接地面が広く、梁のずれ下がりを最小限に留めます。
内部に金物が隠れる美しい接合部とその高い施工性が設計の自由度を高め、永大の家づくりの一役を担い、小型ながらも従来金物と同等の耐力を発揮させるHSS金物は、鋼材使用量の削減だけではなく、木材の加工も小さく済むためゴミの排出量も大幅に削減された資源を有効活用した金物です。